さていよいよ仕上がり間近です。
このトゲは途中で段差があるのでまずは尖ってる(細い)部分から作ります。
ベルトサンダーに真鍮線をナナメに当て、それをクリクリ回すとだんだんと先端が削れて
尖ってくる。
次に段差部分を作る。 これはさっきの真鍮線がちょうど入る内径のプラパイプに通して
段差っぽくなるように色々削ったりして完成。 これでトゲの原型の原型が完成。
トゲは全部で20本必要。 これも全部作ってると大変過ぎるのでこれを使って更に増やします。
増やす作業はあまり面白くもないので割愛。 簡易型を作ってバーッと増やす。
トゲを装着して完成! おおお、なんかそれっぽい! 目線が欲しかったので眼球に黒点描いてみると
よりイイ感じ。 さぁいよいよ型取りだ!
のはずが我慢できずに原型に直接塗るという暴挙に。 普通は一度型抜きしたものを
塗るので原型に直接塗るってのは滅多にない(原型は脆いし)ですが、なんかもう勢いで
塗ってしまいました。
というワケで気を取りなおして型取り作業。
型枠を組んで中に原型を配置し、シリコンを流し込んでいきます。
時期的に硬化反応が速いので助かる。
はい抜き上がり。
紙粘土、スカルピー、レジンパーツ、パテ類などなどで作られていた原型はとても脆いですが、
こうしてレジンに置き換えることで単一素材になるので取り回しも二次加工もラクラク。
んで最初のものは保管用とし、その後なんだかんだで5個くらい抜く。
抜き作業には失敗もつきもの。 気泡が盛大に入ってしまったり部分的に
硬化不良が出たりした失敗品は後頭部に溝を掘ってカードホルダーに。
よく行く飲み屋に設置し、ウチのショップカードを挿してあります。
前述の抜いたものを配ったところ、結構喜んでもらえたようでイベントにもゼヒ、という話になり、
ちゃんと量産するために二次原型を作ることに。
保管用のグレー成形のものをベースにして全体を磨いたり量産にしやすいように
あちこちに手を入れる。 んでもって量産用の型を作成して抜きまくり。
はい増えた。 量産用の型からセッセと抜きまくり、組み立てて色塗って完成。
注型→抜き→バリ取り→脱脂洗浄→組立→塗装→完成という流れです。
今回は黒い樹脂を使ってるので塗装はその黒地を活かして塗装してます。
という感じで製作記はこれにてお終いです。
実際にはもっと細かな作業や手順もあったりしますが、まぁ概ねこんな感じで
作ってます。
ではでは
店主