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Alfa Romeo "8C 2300 MONZA"
各写真をクリックすると拡大写真をご覧になれます。 Click to enlarge pics.

当店らしからぬ作例ですが、一応こういうのもやりますよ、ということで掲載させていただきます。

現オーナーが完成品として入手したものの、いかんせん古い物なので各部の劣化や欠損がスゴイことになっており、なんとか復元してほしいという依頼だった代物。
今は無きイタリアのポケールという大型カーモデルを作っていたメーカーのもので、分解して調べていたら座席パーツの裏側に「1970作」との手書きのサインが。 どうやらこれは1970年、36年前に制作されたものらしい。 そりゃあちこち腐るわな! ゴムパーツなんて触ったら砂になるし鉄パーツは錆まくり。 こりゃタイヘンだ…。

というワケで復元開始。 取説なんてないのでちょっと分解したら写真撮影の繰り返しでなんとか構造を把握しつつ、一度バラバラにしてから各部を復元していきます。
スポーク部分などは実写同様、全てワイヤーを組んだものなんですが、当然あちこち欠損してるのでピアノ線を使って全て新規に作って張り直し。 微妙なバランスで車軸を支えてくれるようにしないといけないので、普段のクリーチャー物を制作するのとは別の集中力やら筋肉使いまくりで疲れます…。
マフラーなんかも錆びて腐ってしまっていたので、同経のアルミパイプを加工して磨いて手曲げして装着。 あひー。

そんなこんなでエンジン内部全てまで分解→復元を繰り返し、やっとこ塗装です。
がっ! 前制作者は塗装にはあまりこだわらなかったのか、各部の塗膜の厚さがバラバラ。 かといって素材がプラなので溶けてしまうため剥離もできません。
困った末、結局全てのプラパーツを研ぎ直し。 かといってあんまり研ぐと元々薄いプラが透けるくらい薄くなってしまうので出来る限り塗膜のみを研ぐ。 ついでにマーキングなどは全て写真撮影し、その写真を元にパソコンで復元して出カールを作って貼り直し。 し、死ぬ…!!

あ、ついでに豪華な鏡張りベースも復元。 木枠を組んだものに鏡がハメてあり、車体の裏側も見れちゃうというなかなか凝ったベースですが、鏡の一部は錆びというかシミが浮き、木枠は36年という長い時間のためズレやハガレが出てたのでこいつもバラしてから木は表面剥いでから再塗装し、鏡は同じ大きさをオーダーして交換です。

そんなこんなでなんとか最後の塗装です。 集めた当時の実車写真と比べながらムラなくキレイに塗装し、最後にウレタンクリア吹いてまたもや地獄のクリア研ぎして塗装完了!
ここで納品、とも思ったんですが、前オーナーに倣って前述の座席パーツ裏に「2006年 PM」とコッソリとサインさせてもらってから納品しました。

将来、また誰かが手を加えてくれたときに気づいてもらえたら嬉しいものです。

Scale/Size 1:8
Materials Plastic and Metal
Note